会 期 : | 2011年7月30日(土)~9月11日(日)(一部展示替:前半7/30~8/21、後半8/23~9/11) |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、毎日新聞社 |
協力: | 東邦ホールディングス株式会社 |
開館時間: | 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで) |
休館日: | 月曜日 |
入館料: | 一般1000円(800円)・大高生800円(700)円・中学生以下無料(但し、保護者の同伴が必要です)
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出品作品: | 竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】(前半展示)、小林古径《猫》(後半展示)、 西山翠嶂《狗子》、西村五雲《白熊》、川端龍子《華曲》、 横山大観《木兎》、山口華楊《木精》、竹内栖鳳《鴨雛》、小茂田青樹《雛》、 川端龍子《黒潮》、徳岡神泉《緋鯉》、 山本梅逸《花虫図》、速水御舟《炎舞》【重要文化財】(後半展示)、 速水御舟《昆虫二題 葉陰魔手・粧蛾舞戯》(前半展示)、竹内栖鳳《蛙と蜻蛉》 ほか約60点 *出品内容には変更が入る場合があります。 |
今年4月に公開されたばかりのジャイアントパンダで話題となった上野動物園や、愛らしいゴマフアザラシを一目みようと年間40万人を超える人々が訪れる旭山動物園、子ザルとウリ坊に注目が集まった福知山市動物園――。今、日本各地の動物園に熱い視線が注がれています。動物が人々に愛されているのは、美術の世界においても例外ではありません。このたび当館では、近代日本画を中心に動物たちの愛らしい姿を描いた作品を紹介する展覧会を開催いたします。
日本人は古くから動物や鳥、虫など、生命ある「いきもの」たちに魅了され、その姿を描いてきました。中国から伝わった花鳥画以外にも、仏教絵画での神聖なる象や獅子、伝説上の麒麟や鳳凰、禅宗における龍虎図など、日本画における動物たちは時に宗教や信仰とも密接に関わりを持っていました。一方、近代日本画における動物たちは、こうした伝統をふまえながらも、より写実的に描かれ、作家の視線が感じられる個性的な姿として自由に表現されるようになります。
毛づくろいをする猫の緑色の目が印象的な竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】(前半展示)、背筋をぴんと伸ばした猫の視線に身が引き締まる小林古径の《猫》(後半展示)。しんとした空気の中にひっそり佇む山口華楊《木精》のみみずく、竹内栖鳳《鴨雛》や小茂田青樹《雛》で描かれる生まれてまもない雛の愛らしさ、そしてトビウオの群れを描いた川端龍子《黒潮》の躍動感にぜひご注目ください。山種コレクションルームでは、速水御舟《炎舞》【重要文化財】(後半展示)をはじめとする昆虫、両生類などを描いた作品も展示します。
まるで動物園に迷い込んだような会場で、絵画の中に描かれた可愛い動物たちに囲まれて"お気に入り"の1点をぜひ見つけてみてください。夏休み企画として開催する本展は、お子様にも楽しんでいただける内容です。
西山翠嶂≪狗子≫ |
奥村土牛≪兎≫ |
横山大観≪木兎≫ |
土田麦僊≪香魚≫ |
速水御舟≪炎舞≫ (重要文化財) |