過去に開催された展覧会
会期: | 2018年5月12日(土)~7月8日(日) *会期中、一部展示替えあり(前期: 5/12~6/3、後期: 6/5~7/8) |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
開館時間: | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日 |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
きもの・ゆかた割引:会期中、きもの・ゆかたでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
リピーター割引:本展使用済み入場券(有料)のご提出で会期中の入館料が団体割引料金となります(1枚につき1名様1回限り有効)。
※リピーター割引は、同一の展覧会を2回目以降にご覧いただく場合に有効。
他の展覧会の入場券はご使用いただけません。 ※ 複数の割引の併用はできません。
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※出品作品および展示期間は都合により変更される場合があります。 |
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関連イベント: | |
ギャラリートーク: |
2018(平成30)年は、江戸へ琳派を根付かせた酒井抱一(さかい ほういつ・1761-1828)の没後190年、およびその弟子である鈴木其一(すずき きいつ・1796-1858)の没後160年にあたります。当館ではこれを記念し、俵屋宗達(たわらや そうたつ)・尾形光琳(おがた こうりん)・抱一を中心に花開き、近代・現代の日本画家やデザイナーに受け継がれた琳派の伝統をたどる特別展を開催いたします。
17世紀、京都で活躍した俵屋宗達は、やまと絵の様式を基盤としながら、デフォルメやトリミングといった斬新なアレンジにより、装飾性と意匠性に富んだ独自のスタイルを確立しました。また、宗達が下絵を描き、本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ)が書を記した一連の作品では、平安時代の料紙装飾をモデルとしながら、書と絵が見事に響き合っており、グラフィックデザインに通じる感性をみてとることができます。こうしたデザイン性豊かな造形は、18世紀の光琳に継承され、19世紀に入ると、大名家出身の抱一がさらなる洗練を加え、いわゆる江戸琳派の様式を確立しました。本展では、当館が所蔵する琳派コレクションを中心に、宗達(絵)・光悦(書)《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》(山種美術館)、光琳《白楽天図》(個人蔵)、抱一《秋草鶉図》【重要美術品】(山種美術館)、其一《四季花鳥図》(山種美術館)をはじめとする琳派の画家の優品を一堂に展示します。特に、近年、修復を行った当館所蔵の伝 宗達《槙楓図》(山種美術館)は、本展が修復後初のお披露目となります。
また、本展では、近代・現代における琳派の継承のあり方にも注目します。日本画では、菱田春草(ひしだ しゅんそう)や速水御舟(はやみ ぎょしゅう)、福田平八郎(ふくだ へいはちろう)、加山又造(かやま またぞう)など、琳派に影響を受けた名だたる画家たちの作品を通じて、装飾性や平面性など、琳派の造形をいかにとらえ、自己の画風に取り入れていったのか、その過程を見つめます。さらに、「琳派は〈日本のかたち〉の原型だ」と述べ、琳派のエッセンスを随所に散りばめた作品を数多く発表したグラフィックデザイナー・田中一光(たなか いっこう)のポスターもあわせて展示し、17世紀の宗達・光悦に始まり、20世紀の田中一光へと受け継がれた琳派の造形の魅力に迫ります。
本展の みどころ |
1. 琳派の優品を一堂に!
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった琳派の大御所から、鈴木其一、神坂雪佳など近年人気の画家の優品を、初公開作品も含めご紹介。本格的な修復後、初お披露目となる伝 俵屋宗達《槙楓図》も登場します!2. 日本画家たちによる琳派への探究心にご注目!
速水御舟、福田平八郎、加山又造ら、近代・現代の名だたる日本画家たちが、時をへだてた琳派の作品を学び、自己の作品に取り入れていった様相にご注目ください。3. 田中一光と琳派の作品を同時に楽しめる!
20世紀を代表するグラフィックデザイナー・田中一光。日本の古美術を敬愛した田中一光の作品から、特に琳派のエッセンスにあふれたポスターを、琳派の作品と同時にご鑑賞いただけます。 |