過去に開催された展覧会
【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】
東山魁夷の青・奥田元宋の赤
―色で読み解く日本画―
会期: | 2019年11月2日(土)~12月22日(日) |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
協賛: | SMBC日興証券 |
協力: | 谷中得応軒 |
開館時間: | 午前10時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日[但し、11/4(月)は開館、11/5(火)は休館、12/23~1/2は展示替と年末年始休館] |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
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割引情報: |
きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
リピーター割引:
本展使用済み入場券(有料)のご提出で、会期中の入館料が団体割引料金となります(1枚につき1名様1回限り有効)。
※リピーター割引は、同一の展覧会を2回目以降にご覧いただく場合に有効。
他の展覧会の入場券はご使用いただけません。 ※ 複数の割引の併用はできません。
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※全て山種美術館蔵 ※出品内容には変更が入る場合があります。
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関連イベント: | |
ギャラリートーク: | 2019年11月6日、13日、20日の各水曜日 |
東山魁夷(ひがしやまかいい)の青、奥田元宋(おくだげんそう)の赤―。ある特定の色が画家の名と結び付けられ、代名詞のように語られることがあります。絵画の中の色は、作品のイメージや画家本人の世界観を伝えるうえで、重要な役割を担っているといえるでしょう。このたび山種美術館では、近代・現代の日本画から印象的に色が表された作品を取り上げ、画家と色の密接な関わりをひもとく展覧会を開催いたします。
明治時代に入り、日本は様々な分野で西洋の影響を受けましたが、絵画の色も例外ではありませんでした。元来、日本美術の伝統的な絵具は、群青は藍銅鉱(らんどうこう)、白は胡粉などに見られるように、鉱石や貝殻をはじめとする天然素材が主に用いられてきました。そのため、表現できる色数も限られていましたが、近代以降、多彩な合成顔料の流入や、新たな人造の岩絵具が開発されたことなどにより、色の種類が増加していきます。
このような画材の広がりは、日本画家に刺激と表現の多様化をもたらしました。画家たちの間では新たに開発・輸入された合成絵具や西洋の色彩学などを取り入れて制作を試みる者がいる一方で、天然岩絵具を中心とした伝統的な彩色表現が日本画の神髄とみなす者もおり、それぞれが日本画ならではの色の可能性を追求しながら、バリエーション豊かな作品を生み出しています。
本展では、《年暮る》で雪降る京都を青色で静謐に表した魁夷、《奥入瀬(秋)》で紅葉した奥入瀬渓流を赤色で鮮麗に描いた元宋をはじめ、竹内栖鳳(たけうちせいほう)、奥村土牛(おくむらとぎゅう)など色を効果的に取り入れた日本画家の作品を約50点展示します。画家が自らの芸術を創造するため、どのような色を制作に活かしたのか、それぞれの言葉や、社会的背景などを踏まえながら、色を通じて見えてくる画家たちの軌跡をご紹介いたします。
※作品はいずれも山種美術館蔵
本展の みどころ |
1.「東山魁夷の青」「奥田元宋の赤」の秘密を解き明かします!
代名詞のように語られる「魁夷の青」、「元宋の赤」。魁夷は青色にどのようなこだわりがあったのか、なぜ元宋は赤色のバリエーションで描くようになったのか。切っても切れない画家と色の秘密を解き明かします!2. 近代・現代の日本画家による、バリエーション豊かな色の世界にご注目!
黄色で愛らしい雛の姿を描いた竹内栖鳳《鴨雛》、黒色の多彩な表情を活かした奥村土牛《舞妓》、様々な緑色で装飾的な画面を構成した山口蓬春《卓上》をはじめ、色の特性や魅力を存分に引き出した画家たちの逸品をご覧いただけるチャンスです。3. 日本画独特の美しい色を生み出す絵具の魅力に迫ります!
日本画の色は、絵具によって生み出されています。その絵具は、日本では主に鉱物や貝殻など希少な天然素材から作られてきました。本展では、天然岩絵具の原石も展示。日本画ならではの発色の美しさ、宝石のような輝きをご堪能ください! |