【この展覧会は終了しました】
会 期 : | 2009年5月23日(土)~7月26日(日) |
---|---|
休館日 : | 月曜日〔但し、7/20(月・祝)は開館、翌火曜日は休館〕 |
出品作品: | 上村松園《砧》、《新蛍》、《牡丹雪》、《春芳》《つれづれ》など18点 鏑木清方《伽羅》、池田輝方《夕立》、村上華岳《裸婦図》、 奥村土牛《舞妓》、小倉遊亀《舞う(舞妓)》《舞う(芸者)》、 伊東深水《婦人像》、《雪中美人》、橋本明治《秋意》、 石本正《のれん》ほか 浮世絵:鈴木春信《梅の枝折り》、喜多川歌麿《美人五面相 う満相》 洋画:和田英作《黄衣の少女》 ほか約50点 |
上村松園(1875-1949)は、京都の四条で葉茶屋を営む家に生れました。京都府画学校に学んだ後、鈴木松年(しょうねん)、幸野楳嶺(ばいれい)、竹内栖鳳(せいほう)に師事し、早くから内国勧業博覧会などで評価を得、文展で受賞を重ね、1948(昭和23)年には女性初の文化勲章を受章しています。
「女性は美しければよい、という気持で描いたことは一度もない。一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」―松園は自らの理想をこう述べています。このような真摯な態度が作品に凛とした美しさを与えているのでしょう。
今年は松園没後60年の節目にあたります。「東の鏑木清方、西の上村松園」と並び称され、美人画の巨匠として、また、女流画家の草分け的存在として、松園は大きな功績を残しました。本展では当館所蔵作品を通して松園の画業を振り返るとともに、清方や伊東深水が描いた美人画、そして近現代日本画・洋画の個性豊かな美人たち、また喜多川歌麿や鈴木春信などの浮世絵もあわせて、およそ50点をご紹介いたします。
当美術館は本展覧会を最終回として、千鳥ヶ淵にほど近い三番町から現在新築中の渋谷区広尾の新山種美術館へ本移転いたします。この最後の展覧会に、皆様お誘いあわせの上お越しいただければ幸いです。