古くから、人々は幸せな生活を願ってきました。誕生・婚礼などの慶事や節句、あるいは日常の営みの中で飾られる図様として、日本美術にはさまざまな吉祥の造形が表現されています。不安定な世界情勢が続いている昨今だからこそ、山種美術館では皆さまの幸せを願い、HAPPY感が満載の展覧会を開催します。
本展では、長寿や子宝、富や繁栄など、人々の願いが込められた美術に焦点をあて、おなじみの松竹梅や七福神をはじめ、現代の私たちにとってもラッキーモティーフといえる作品をご紹介します。また、ユーモラスな表現、幸福感のある情景など、見る者を楽しく幸せな気持ちにする力を持った作品も展示します。
伊藤若冲《鶴図》(個人蔵)には、長寿を象徴する鶴が躍動感あふれる描写によって水墨で表されています。また、川端龍子は子孫繁栄を象徴する画題で、子どもたちが象と戯れる平和な情景を《百子図》(大田区立龍子記念館)に描きました。さらに、猪を抱えてうれしそうな表情の《埴輪 猪を抱える猟師》(個人蔵)は、見る者を楽しい気持ちにしてくれます。2025年の干支にちなみ、蛇を描いた作品もご堪能ください。
古墳時代から近代・現代まで、幅広いテーマのHAPPYな日本美術を通して、年末年始に心温まるひとときをお過ごしいただければ幸いです。
本展のみどころ
新春にふさわしい、おめでたい作品が大集合!
七福神と唐子の生き生きとした表情が楽しい狩野常信《七福神図》、のびやかな筆致で表された伊藤若冲《鶴図》(個人蔵)や、富士山の堂々たる姿を描いた横山大観《心神》をはじめ、七福神、松竹梅、富士山、鶴、干支など、吉祥画題の優品が勢ぞろい。
貴重な埴輪や迦陵頻伽像も登場します!
狩猟の成功を象徴するような《埴輪(猪を抱える猟師)》(個人蔵)。極楽浄土に棲むという、鳴き声の美しい鳥《迦陵頻伽像》(個人蔵)。貴重な名品に出会えるチャンスです!
福来る! 心がHAPPYになる展覧会!
吉祥モティーフの作品をはじめ、伊藤若冲による素朴で愛らしい風情の《伏見人形図》や、琵琶を弾く蛙の表情がユーモラスな柴田是真《墨林筆哥》など、思わず笑みがこぼれる作品も!
本展覧会を見れば、気持ちがHAPPYに!
*上記文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。
※出品内容には変更が入る場合があります。
※作品画像の転載・流用はご遠慮ください。
【冬の学割】大学生・高校生500円
※本展に限り、特別に入館料が通常1100円のところ500円になります。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円
※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金となります。
※複数の割引・特典の併用はできません。
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相互割引サービスについて
下記チケットのご提示で入館料を100円割引いたします。当館の入場受付時にご提示ください。
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*いずれも対象券1枚につき1名様、1回限り有効。
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講師:安村敏信氏(静嘉堂文庫美術館 館長)
日時:2025年1月19日(日)14:00-15:30(13:30開場)
会場:國學院大學 院友会館(渋谷区東4-12-8)
参加費:500円
定員:120名
お申込:「チケットぴあ」または、美術館受付
*ご参加には参加には別途「HAPPYな日本美術」展に入場可能なチケットまたは半券が必要です。
当日会場にて入場チケット購入も可能。