【この展覧会は終了しました】
会 期 : | 2010年7月17日(土)~9月5日(日) |
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開館時間: | 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで) |
休館日: | 月曜日〔但し、7/19は開館、翌7/20休館〕 |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800)円・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体および前売り料金 ※障害者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料 ※本展覧会は特別展のため、通常展とは料金が異なります。 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
出品作品: |
江戸絵画
作者不詳《竹垣紅白梅椿図》(重要美術品)、伝 土佐光吉《松秋草図》、
近代絵画
岩佐又兵衛《官女観菊図》(重要文化財)、 俵屋宗達(絵)・本阿弥光悦(書)《四季草花下絵和歌短冊帖》、 《新古今集鹿下絵和歌巻断簡》、 伝 俵屋宗達《槙楓図》、狩野常信《明皇花陣図》、 伝 長沢芦雪《唐子遊び図》(重要美術品)、 酒井抱一《菊小禽図》、《秋草鶉図》(重要美術品)、 椿椿山《久能山真景図》(重要文化財)、鈴木其一《四季花鳥図》 ほか 柴田是真《墨林筆哥》、狩野芳崖《芙蓉白鷺》、今村紫紅《富士川》、
前田青邨《鶺鴒》、速水御舟《名樹散椿》(重要文化財) ほか |
山種美術館は、近代・現代日本画専門の美術館として親しまれていますが、コレクションの中には江戸期の絵画も多く含まれています。2008年3月に、当館所蔵の岩佐又兵衛《官女観菊図》が重要文化財の指定を受けたことを記念し、これまでほとんど公開される機会のなかった当館所蔵の江戸絵画を、開館記念特別展第6弾としてご紹介いたします。
300年におよぶ泰平の世を謳歌した江戸時代は、それまでの貴族や武士中心に発展してきた日本文化を、一気に庶民のレベルにまで押し広げ、多様性と厚みをもたらしました。当館の江戸絵画コレクションは、数としてはさほど多くはありませんが、うち2点が重要文化財、3点が重要美術品であり、江戸絵画史上、重要な位置を占める画派と画家が揃っています。なかでも、酒井抱一《秋草鶉図》をはじめとする琳派の優品が数多く含まれていることは、注目に値するでしょう。当館創立者・山﨑種二の美術品を蒐集するきっかけが、小僧時代に見た抱一の赤く熟した柿の絵の美しさであったというエピソードからも、彼の抱一への思いの強さが偲ばれます。
本展覧会では、土佐派の伝 土佐光吉、浮世絵の祖と言われた岩佐又兵衛、琳派の俵屋宗達や酒井抱一、狩野派の狩野常信、円山・四条派の伝長沢芦雪、文人画の池大雅、復古やまと絵の冷泉為恭などの作品を通して、江戸絵画の流れをたどります。