【この展覧会は終了しました】
会 期 : | 2010年9月11月(土)~11月7日(日) |
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開館時間: | 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで) |
休館日: | 月曜日(但し、9/20、10/11は開館、翌火曜日休館) |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800)円・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体および前売り料金 ※障害者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料 ※本展覧会は特別展のため、通常展とは料金が異なります。 |
主催: | 山種美術館 |
協賛: | SMBCフレンド証券 |
出品作品: | 小林古径《三宝柑》、小林古径《静物》、村上華岳《裸婦図》、 安井曽太郎《金蓉》(東京国立近代美術館)、 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(重要文化財 東京国立近代美術館)、 山口蓬春《卓上》、速水御舟《炎舞》(重要文化財)、落合朗風《エバ》、 加山又造《裸婦習作》、 ほか |
開館1周年を記念した特別展「日本画と洋画のはざまで」では、日本画と日本における油彩画である「洋画」という二つのジャンルにおける接点と並存、西洋画への意識、相互に与えた影響などに焦点をあて、交錯する「日本画」と「洋画」の境界線を考察する展覧会を開催いたします。
明治時代、文明開化を迎えた日本では、西洋からの油彩画が入ってくると同時に、それまでの日本古来の絵画を「日本画」、西洋画の材料・技法を用いた絵画を「洋画」として区別をするようになりました。しかし、必ずしも「日本画」と「洋画」は相反する芸術として存在したわけではありません。両者は互いに影響を与えながら時に歩み寄り、時に乖離(かいり)しながら、それまでの時代にはなかった新たな様式を確立していきました。
大正から昭和の時代になると、さらに多くのヨーロッパ絵画が雑誌や展覧会を通して日本国内で紹介され、海外留学などにより西洋画を学んだ日本人が「洋画」によって日本の文化や風俗を描いた時代でもありました。こうした動きは、日本画壇にも大きな影響と刺激を与え、竹内栖鳳、速水御舟、小林古径ら日本画家の作品にも西洋画からの影響が表れてきます。一方、日本画家と洋画家たちの交流は、それぞれの技法への関心を高め、岸田劉生、梅原龍三郎、高橋由一ら洋画家が、日本画の画材や技法に関心を持ち、自らの作品の中にそれらを積極的に取り入れた事実も注目に値します。
本展覧会では、日本画と洋画の作品約75点を比較展示し、「近代化の中の日本画」「ヨーロッパからの感化」「日本画 vs. 洋画」「日本画と洋画の交錯」「劉生と御舟」という5つの視点から、それぞれの作品が「日本画」と「洋画」のはざまで揺れ動くさまを探ります。