山種美術館

山種美術館

過去に開催された展覧会

【この展覧会は終了しました】
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会 期 : 2011年9月17日(土)~11月6日(日)
会場: 山種美術館
主催: 山種美術館、日本経済新聞社
協力: 株式会社歌舞伎座、松竹株式会社、公益財団法人松竹大谷図書館
開館時間: 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)
休館日: 月曜日(但し、9/19、10/10は開館、翌火曜日は休館)
入館料: 一般1200円(1000円)・大高生900円(800)円・中学生以下無料(但し、保護者の同伴が必要です)
  • ※( )内は20名以上の団体料金、および前売料金
  • ※障害者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料
出品作品: 日本画:
横山大観《富士山》、川合玉堂《早春漁村》、上村松園《円窓美人》、鏑木清方《さじき》、小林古径《犬 (庭の一隅)》、
安田靫彦《神武天皇日向御進発》、川端龍子《青獅子》、速水御舟《花ノ傍》、伊東深水《春宵》、東山魁夷《秋映》ほか

洋画:
高橋由一《墨堤櫻花》、亀井至一《山茶花の局(美人弾琴図)》、浅井忠《牛追い》、
岡田三郎助《道成寺》(五代目中村芝翫の演じる白拍子花子を描いた作品)、 和田英作《くものおこない》ほか

歌舞伎関連の作品と資料:
『かふきのさうし』(梅玉本)【重要美術品】、二代歌川国貞《歌舞伎絵衝立》、尾形月山《暫》、
木村荘八《歌舞伎もの十八番》、『余沫集』、『俳優書画帖』(六代目尾上梅幸・ 二代目中村鴈治郎らの寄せ書き入り)、
六代目歌右衛門楽屋の欄間《紅白梅》、押隈「暫」(十二代目市川團十郎、二代目尾上松緑)、
明治22年11月歌舞伎座開場公演辻番付、連合国最高司令官ダグラス・マッカーサーらの手紙、GHQ検閲入り台本、
ほか  約80点
*出品内容には変更が入る場合があります。
*会期中、一部の作品は展示替をいたします。

本年は、歌舞伎座が第二次世界大戦後の昭和26(1951)年に再建されてから60年目にあたります。また、平成22(2010)年4月に約16か月にわたる「さよなら公演」を終えた歌舞伎座は、平成25(2013)年の新劇場完成に向けて節目の時期を迎えています。山種美術館では、株式会社歌舞伎座、松竹株式会社、公益財団法人松竹大谷図書館の全面協力を得て、この建替の時期だからこそ実現した特別展を開催いたします。

わが国固有の演劇で、伝統芸能の一つである歌舞伎は、慶長8(1603)年に出雲阿国による北野天満宮での興行以来、400年以上もの歴史を誇り、現在では重要無形文化財(1965年)およびユネスコの「世界無形遺産」(2009年)に指定されています。一方、「歌舞伎座」もまた、明治22(1889)年の創設以来120年を超える歴史を重ね、多くのファンに愛されてきた芸術の殿堂といえるでしょう。昭和26(1951)年、「日本で最高の美と情緒との象徴的場所」そして「最高の気品と品質を暗示すべき雛型の場所」を目指して、戦後再建された歌舞伎座内には、企業などから提供された近代日本美術の名品が掲げられました。以来、歌舞伎座の歴史とともに、竹内栖鳳、小林古径、安田靫彦、奥村土牛、速水御舟らの日本画に加え、高橋由一、浅井忠、岡田三郎助、和田英作ら洋画家の作品群が「幕間の美術館」として劇場を訪れる人々の目を楽しませてきました。

23年前に小規模な展覧会が開かれて以来、歌舞伎座ゆかりの名品が初めて一挙公開される機会となる本展では、普段劇場で見慣れていた近代絵画のみならず、歌舞伎の歴史を語る上で大変重要な『かふきのさうし』、明治の歌舞伎座創立当時の辻番付など史料もあわせて公開いたします。貴賓室や応接室などに飾られ、長らく一般公開されることのなかった横山大観、川合玉堂らの作品に加え、初公開となる資料(戦後の歌舞伎座再建の歴史を語るに欠かせないマッカーサー元帥らによる手紙、歌舞伎役者たちが書画を寄せた稀少な《俳優書画帖》、六世中村歌右衛門が自身の楽屋の欄間に描いた《紅白梅》)など、まさに「知られざる」歌舞伎座の名画の数々をご紹介いたします。

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速水御舟≪花ノ傍≫
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髙橋由一≪墨堤櫻花≫
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岡田三郎助≪道成寺≫
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木村荘八≪歌舞伎もの十八番≫より
「連獅子」
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