過去に開催された展覧会
会 期 : | 2013年4月6日(土)~6月2日(日) 〔前期展示4月6日(土)~5月6日(月・休)、後期展示5月8日(水)~6月2日(日)〕 |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
開館時間: | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日 (但し、4/29, 30, 5/6は開館、5/7は休館。) |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
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出品作品: |
ほか 約60点(会期中展示替えあり) ●前期展示 : 4/6~5/6 ○後期展示 : 5/8~6/2 無印は全期間展示 : 4/6~6/2 ※所蔵先を記載していない作品は山種美術館蔵です。 ※出品内容には変更が入る場合があります。 |
鳥が謳い、花々が色とりどりに咲き誇る春は、私たちの五感を楽しませてくれます。当館では、この季節にあわせ花の絵画で美術館を満開にする特別展「百花繚乱―花言葉・花図鑑―」を開催いたします。
日本における季節の草花への関心と、それを造形化しようとする意識は古くから知られています。人は花の美しさを讃え、時には自ら育てる喜びをも享受し、時代ごとに様々な花の表現を生み出してきました。
四季をめぐる日本の風土の中で、花は季節を示す重要な要素です。とりわけ物語絵や風俗画には、春夏秋冬の草花を愛でる人物や、日々の生活の営みとともに描かれる豊かな花の表現がみられます。一方、花鳥画や草花図には、本来異なる季節に咲く花々を一つの画面や対の画面に同時に描く趣向の作品が少なくありません。四季花鳥図あるいは四季草花図として、日本の自然の風景や植物を織り込みながら、季節の草花や鳥を一つの情景として捉える様式が形成されたのです。こうした花鳥画や草花図の伝統は、中国から伝来し、掛軸から巻子、屏風まで様々なかたちで表現されてきました。屏風に種々の草花を自然景として配した江戸琳派の鈴木其一《四季花鳥図》(前期展示)、池田孤邨《四季草花図》(個人蔵・後期展示)、中国絵画に学んだ花鳥画に装飾性を加味した荒木十畝による大画面の4幅対《四季花鳥》は、ユートピア(楽園)のイメージとも重なります。さらに、明治以降になると、速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】や山口蓬春《梅雨晴》のように、近世の花鳥画や草花図に内在する美意識を踏襲しながらも、斬新な構図や色彩など近代的な感覚を取り入れた新たな花の表現が模索されました。
本展では、「物語でたどる人と花」、「ユートピアとしての草花と鳥 」、「四季折々の花」という3つの切り口から花を描いた作品を厳選し、花言葉や花の特徴、花を題材とした和歌や画家の言葉とともに、その魅力をご紹介します。満開に咲き誇る花の表現を通じて、美術はもちろんのこと文学や園芸の視点からも作品を読み解きながら絵画をお楽しみいただける展覧会です。
※文中で所蔵者の記載がない作品はすべて山種美術館蔵です。
※展示期間の記載がない作品は会期中全期間展示いたします。