過去に開催された展覧会
会 期 : | 2014年3月11日(火)~5月11日(日) ※ 一部展示替 前期:3/11~4/13、後期:4/15~5/11 浮世絵展示 Ⅰ期:3/11~3/30、Ⅱ期:4/1~4/20、Ⅲ期:4/22~5/11 |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、朝日新聞社 |
開館時間: | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日 〔但し、4/28(月)、5/5(月)は開館、5/7(水)は休館〕 |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
リピーター割引:本展使用済入場券(有料)のご提出で、会期中の入館料が団体料金となります(1枚につき1名様1回限り有効)。 |
出品作品: |
富 士:
浮世絵:
桜 :
春の花:
など、全約90点 ※一部展示替あり ●前期(3/11~4/13) ○後期(4/15~5/11)、浮世絵展示 ①(3/11~3/30) ②(4/1~4/20) ③(4/22~5/11) ※出品内容には変更が入る場合があります。 |
2013年6月にユネスコの世界文化遺産に富士山が「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として登録されたのを記念し、このたび山種美術館では、富士山を描いた作品を中心にした展覧会を開催いたします。日本一の高さを誇る富士山は、日本を鎮守する霊山として古来より信仰の対象でした。雄大な独立峰としての姿と周辺の景観の美しさは、万葉の時代から数多くの詩歌に詠われ、多くの芸術作品を生み出してまいりました。日本人の心のよりどころともいえる霊峰富士に加え、武士道や大和心にも通じる美意識と深く関わって、古くから日本人に愛され親しまれてきた桜、そして「花の王」牡丹をはじめとする春の花が展示に彩りを添えます。
富士山を題材にした絵画は、平安時代に歌枕として詠まれた諸国の名所を描く名所絵の成立とともにはじまったと言われています。その後、『伊勢物語』などの物語文学の発達とともに物語の舞台として描かれるようになります。また、富士信仰の成立にともない、室町時代以降には「富士参詣曼荼羅図」のように、信仰の対象として描かれます。江戸時代には、富士山の連作錦絵《冨嶽三十六景》を葛飾北斎が手がけ、歌川広重(初代)は《東海道五拾三次》の中に富士山を効果的に描いています。明治以降の日本画にみられる富士山は、伝統的な技法や従来の崇高な霊峰としてのイメージにとらわれず、さまざまなアプローチで描かれ、横山大観《霊峰不二》や奥村土牛《山中湖富士》のように、画家の個性が反映された表現が見られるようになります。
本展では、「日本画にみる富士」「名所絵のなかの富士」「富士と桜と春の花」という3つの切り口から富士山を描いた作品を厳選してご紹介いたします。季節にふさわしく、豪華絢爛と咲き誇る桜花と清々しい春の花の魅力もたっぷりとお楽しみいただける展覧会です。
※文中で所蔵者の記載がない作品は全て山種美術館蔵です。