山種美術館

山種美術館

過去に開催された展覧会

【この展覧会は終了しました】
水の音―広重から千住博まで―
会期: 2014年7月19日(土)~9月15日(月・祝)
※会期中、一部展示替えを行います。
会場: 山種美術館
主催: 山種美術館、読売新聞社
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(但し、7/21, 9/15は開館、7/22は休館)
入館料: 一般1000円(800円)・大高生800円(700)円・中学生以下無料
  • ※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
  • ※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
[お得な割引サービス]
リピーター割引:本展使用済入場券(有料)のご提出で、会期中入館料が団体割引料金となります 。
(1名様 1枚につき 1回限り有効)

ゆかた割引:会期中、ゆかた(または着物)でご来館のお客様は、団体割引料金となります。
※ 複数の割引の併用はできません。
出品作品:
【波のイメージ】
小堀鞆音《那須宗隆射扇図》、 横山大観《夏の海》、 川合玉堂《鵜飼》、 橋本関雪《生々流転》、
川端龍子《鳴門》、 奥村土牛《鳴門》、 奥田元宋《奥入瀬(秋)》
【滝のダイナミズム】
奥村土牛《那智》、 岩橋英遠《懸泉》、 千住博《松風荘襖絵習作》 《フォーリングカラーズ》
【きらめく水面(みなも)】
山元春挙《火口の水》、 小野竹喬《沖の灯》、 千住博《光》
【雨の情景】
歌川広重(初代)《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》[7/19-8/24展示]
《東海道五拾三次之内 庄野・白雨》[8/19-9/15展示]
竹内栖鳳《雨中山水》、 横山大観《楚水の巻》(部分)、 川合玉堂《水声雨声》
他、全約60点
※上記作品はすべて山種美術館蔵です。
※出品内容には変更が入る場合があります。

海に囲まれ、山河の自然に恵まれた日本において水は身近な存在であり、美術の世界でも古くから様々な姿で表現されてきました。その形態を多様に変化させる水は、決まった形を持たないからこそ、常に画家のインスピレーションを刺激するものであったといえるでしょう。形のない対象をいかにして描くかという課題は、多くの画家が挑戦した重要なテーマでした。

本展では、画面から感じられる「水の音」に焦点を当て、川、海、滝、雨の主題に沿って厳選した当館所蔵品を通して、近世から現代までの画家たちの試みを振り返ります。22年ぶりに六曲二双の全てを一挙公開する橋本関雪の大作《生々流転》をはじめ、突然の夕立に急ぐ人々の姿を臨場感豊かに描いた歌川広重の浮世絵、躍動する水の描写を試みた横山大観、川端龍子、奥村土牛らの近代・現代日本画、そして、激しい水飛沫をあげて勢いよく流れ落ちる迫力に満ちた滝を描いた千住博の「滝」シリーズ。これらの作品は、水の視覚的な造形美を伝えるとともに、雨や波、落下する水の音を想い起こさせ、私たちの聴覚にも訴えかけてきます。

地球の温暖化とともに気温が上昇し、毎年猛暑が続く昨今、私たちの日々の生活に欠かせない水への関心は特に高まっています。江戸時代から現代に至るまでの絵画を通して、日本の人々が水に向けてきた眼差しや想いを感じていただく機会となれば幸いです。


歌川広重(初代)
《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》
〔7/19-8/24展示〕

歌川広重(初代)
《東海道五拾三次之内 庄野・白雨》
〔8/19-9/15展示〕

横山大観
《夏の海》

山元春挙
《火口の水》

川合玉堂
《鵜飼》

奥村土牛
《鳴門》
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川端龍子《鳴門》

橋本関雪《生々流転》
※画像はすべて山種美術館蔵
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