過去に開催された展覧会
会期: | 2015年4月18日(土)~6月21日(日)
※会期中、一部展示替えを行います。
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
協力: | 実践女子学園香雪記念資料館
※本展は、山種美術館と実践女子学園香雪記念資料館の連携企画です。 |
開館時間: | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日(但し、5/4は開館、5/7は休館) |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800)円・中学生以下無料
きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
※ 複数の割引の併用はできません。
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ほか、約70点 ※出品内容には変更が入る場合があります。 |
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イベント情報: |
2015年5月9日(土)14:00~15:30
講師:仲町 啓子 氏〔実践女子大学教授・実践女子学園香雪記念資料館館長〕 好評につき、定員に達しましたため、本講演会の募集は締め切らせていただきました。 |
「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香(かおり)高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」*1と語った日本画家・上村松園 (1875-1949)。2015年は、女性で初めて文化勲章を受章した松園の生誕140年にあたります。これを記念し、松園を中心に、近代・現代日本画壇における女性画家たちに注目した展覧会を開催いたします。
「西の松園、東の清方*2」と並び称され、清らかで端正な女性像を手がけた松園は、近代日本画を代表する重要な存在として位置付けられています。1890(明治23)年、皇室による日本美術の保護と作家の制作奨励のため帝室技芸員制度が設けられ、1944(昭和19)年までに79名が任命されました。松園もその一人であり、男性作家が大半を占める中でその栄誉を受けたことは、女性の社会的な立場や活動の場が限られていた時代ながら、画家として高く評価されていたことを示しています。
本展では、《新蛍》、《砧》、《牡丹雪》など当館所蔵の松園作品全18点を一挙公開いたします。加えて、女性初の帝室技芸員でもあった南画家・野口小蘋晩年の代表作《箱根真景図》(山種美術館)をはじめ、小倉遊亀、片岡球子、北沢映月らの日本画をご紹介いたします。さらに、女性画家研究の蓄積がある実践女子学園香雪記念資料館のご協力により、同館所蔵の小蘋、および奥原晴湖、河鍋暁翠、伊藤小坡、池田蕉園、島成園らの作品を併せて展示いたします。
近年では、社会で華々しく活躍する女性が増えてきています。それでもなお、仕事、家庭、子育て、介護など公私に渡る人生の様々な局面において、どう生きるかという問題に直面している女性は少なくないでしょう。本展では、激動の時代を画家として歩んだ女性としての姿や生き方にも焦点をあてます。それぞれの画家の言葉や作品を通して、そのユニークな視点や多彩な表現をご覧いただきます。
*1 上村松園『青眉抄』「棲霞軒雑記」より *2 鏑木清方(1878-1972):日本画家。美人画や下町の生活風俗画などを描いた。
上村松園《新蛍》山種美術館 |
上村松園 《砧》山種美術館 |
上村松園《牡丹雪》山種美術館 |
池田蕉園 《春流》 実践女子学園香雪記念資料館 |
九條武子《紅葉狩》 実践女子学園香雪記念資料館 |
ラグーザ玉《蘭図》 実践女子学園香雪記念資料館 |
野口小蘋《箱根真景色図》山種美術館 |
本展の みどころ |
①山種コレクションの松園作品全18点を、一挙公開!
当館創立者・山﨑種二が親しく交流した松園。その代表作《新蛍》、《砧》、《牡丹雪》など見応えたっぷりです。②女性初の文化勲章受章者・上村松園、女性初の帝室技芸員・野口小蘋
社会における女性の活躍の場が少なかった時代、画壇の第一線で日本美術の発展に貢献した松園と小蘋。人物画や風景画など、2人の個性あふれる作品をご紹介します。 ③華麗なる女性画家たちの競演
幕末から明治・大正・昭和、激動の時代を生きた女性画家たちの人物像と作品の魅力に迫ります。 |