過去に開催された展覧会
会期: | 2015年9月1日(火)~10月25日(日)
※ 会期中、一部展示替えを行います。 |
---|---|
会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
開館時間: | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日(但し、9/21、10/12は開館、9/24、10/13は休館) |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
※ 複数の割引の併用はできません。
|
※出品内容には変更が入る場合があります。 ※ ★は個人蔵、その他は山種美術館蔵 |
|
イベント情報: |
日時:2015年9月5日(土)13:30~16:10
|
2015年は、琳派の祖といわれる本阿弥光悦が京都洛北の鷹峯に"芸術村"をひらいてから400年を迎え、記念の年として注目を集めています。このたび琳派400年を記念して、山種美術館では琳派と琳派に連なる美意識に着目した展覧会を開催します。
俵屋宗達、本阿弥光悦が創出した美の系譜は江戸時代を通じて脈々と受け継がれ、明治以降の日本画家にも多くの影響を与え続けています。豊かな自然に恵まれた日本において、古より人々は四季折々の自然の美しさを愛でる感性を培ってきました。琳派においても季節の表現が重視され、草花などの風物を繊細かつ多彩な技法で描きだしています。
宗達、光悦にはじまり、尾形乾山を経て、酒井抱一、鈴木其一などにいたる琳派特有の画題や季節感を表した作品。近代・現代の日本画において琳派に倣い、研究した成果として琳派的な特徴を表出した作品。そして琳派に通じる季節感、とりわけ琳派の造形にも多く登場する秋の情趣が感じられる作品。これら3つの切り口から本展覧会をお楽しみいただきます。
秋のモティーフである鹿が金銀泥によって装飾されている宗達(絵)・光悦(書)《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》、たらし込みによる柔らかな水墨表現による宗達《犬図(一絲賛)》★、木立がリズミカルな 伝 宗達《槙楓図》、抱一の凛と咲く菊が鮮やかな《菊小禽図》、明快な色彩と簡略化された葉が印象的な福田平八郎《彩秋》、たらし込み技法で描かれた仔犬が愛らしい小林古径《狗》★など、琳派とその画風に影響を受けた近代・現代の作品をご覧いただきます。加えて、身近な動植物などの小さな生命に向けられた慈愛の眼差しが感じられる竹内栖鳳《秋夕》や奥村土牛《栗鼠》、川合玉堂の描く詩情あふれる《渓雨紅樹》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》の燃え立つような紅葉など、バラエティに富んだ秋の情景を存分に味わっていただける展示となっています。季節が変わりゆくこの時期に絵画作品の中に表現された深まりゆく秋をご堪能ください。
本展の みどころ |
①代表作や著名な作品をはじめとする優品を一堂に公開!
宗達をはじめとする琳派の作品27点を展示。宗達(絵)・光悦(書)《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》、乾山《定家詠十二ヶ月和歌花鳥図(二月)》★、抱一《秋草鶉図》【重要美術品】など見どころ満載。②近代・現代の画家たちが琳派に学んだ軌跡を紹介!
福田平八郎《彩秋》や山口蓬春《新宮殿杉戸楓4分の1下絵》の装飾性、菱田春草《月四題》や小林古径《狗》★のたらし込みなど、日本画の中に潜む琳派の特徴にも注目します。
③会場内が秋まっ盛り!
近代以降の日本画家の作品も同時公開。竹内栖鳳や川合玉堂の描く秋、幅5mを超える奥田元宋の大作《奥入瀬(秋)》など、様々なかたちで表現された日本の秋の情趣をご紹介。
|