過去に開催された展覧会
会期: | 2015年10月31日(土)~12月23日(水)
※ 会期中、一部展示替えを行います。
前期:10/31(土)~11/23(月・祝)、後期:11/25(水)~12/23(水・祝) |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、朝日新聞社 |
協賛: | SMBCフレンド証券 |
開館時間: | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日(11/23は開館、11/24は休館) |
入館料: | 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
リピーター割引:本展使用済入場券(有料)のご提出で、会期中入館料が団体割引料金となります。
(1名様 1枚につき 1回限り有効) きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
※ 複数の割引の併用はできません。
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※出品内容には変更が入る場合があります。 ※展示替えあり 前期:10/31~11/23 後期:11/25~12/23) ※特に記載のない作品は全期間展示 |
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イベント情報: |
日時:2015年11月14日(土)13:30~17:30
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2014年に山種美術館が所蔵する《裸婦図》が、村上華岳の作品としては2件目の重要文化財に指定されたことを記念し、その画業を振り返る特別展「村上華岳 ―京都画壇の画家たち」を開催いたします。
1888(明治21)年、大阪に生まれた華岳は、神戸で少年時代を過ごした後、京都市立美術工芸学校(美工)、京都市立絵画専門学校(絵専)に学びます。在学中に文展への入選を果たしたものの、やがてその審査の評価基準に疑問を抱くようになった華岳は、1918 (大正7)年には文展を離脱、絵専の同期でもあった土田麦僊、小野竹喬らと新団体「国画創作協会」を結成します。ここで華岳は新鋭の画家たちと切磋琢磨しながら意欲的な作品を発表し、官能性と崇高さが融合した独自の世界を確立していきました。一方、1921(大正10)年頃より持病の喘息が悪化し、同年に予定していた国画創作協会の仲間との渡欧を断念した華岳は、やがて画壇から距離を置くようになっていきます。晩年は制作と思索にふける隠棲の日々を送りながら、ひたすら求道的かつ孤高の制作活動へと向かいます。
本展では、華岳が画家として頭角を現した初期の試みから、理想とした「久遠の女性」を描いた《裸婦図》の完成、そして自己と向き合いながら孤高の境地を追求し続けるまでの作品を通して、その画業をたどります。中でも、盛んに作品を発表し続けた20代から30代半ばは、同時代の関西の画家たちが画壇に新風を吹き込もうと格闘し、優れた作品が生み出された時代でもありました。本展では、《裸婦図》を一つの到達点として華岳の画業の歩みをたどるとともに、美工・絵専時代の師である竹内栖鳳や、同窓生の麦僊や竹喬、国画創作協会でともに活動した岡本神草や甲斐庄楠音らの作品にも注目し、同時代の京都画壇の歩みをふり返ります。
本展の みどころ |
①村上華岳《裸婦図》、重要文化財指定後、山種美術館での初公開!
他館所蔵品を含む華岳の初期から晩年にわたる代表作品19点が勢ぞろい。下図との比較で《裸婦図》の制作過程も明らかに!②山種コレクションの人気者“見返り美猫”《班猫》(重要文化財)が3年ぶりに登場!
華岳の師の一人・竹内栖鳳が、沼津の八百屋のおかみの飼い猫に一目ぼれし、京都に連れ帰って描き上げた傑作を3年ぶりに展示。《班猫》と《裸婦図》、師弟の重要文化財作品を同時公開の機会をお見逃しなく!
③岡本神草(後期展示)、甲斐庄楠音(前期展示)ら国画創作協会の参加メンバーによる個性豊かな作品が京都から大集結!
麦僊や竹喬、華岳ら若手画家によって結成された国画創作協会は、《裸婦図》が発表された場。東京では目にする機会の少ない国画創作協会の画家の作品にも出会える貴重なチャンス!
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