過去に開催された展覧会
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アニマル展は11/4より、平日も土日と同様に10時~17時で通常開館いたします。
※入館は閉館時間の30分前まで
詳細をご確認の上、ご来館ください。
【特別展】
竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス
ローマ教皇献呈画 守屋多々志《西教伝来絵巻》試作 特別公開
会期: | ※会期変更 2020年9月19日(土)〜11月15日(日) (状況により変更する場合があります) |
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会場: | 山種美術館 |
主催: | 山種美術館、日本経済新聞社 |
開館時間: | 10時〜17時 (入館は16時30分まで) |
休館日: | 月曜日[但し9/21(月)、22(火)は開館、9/23(水)は休館] |
入館料: | 一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です) 障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)1100円 、左記いずれかのうち大学生・高校生900円 ※きもの特典:きものでご来館された方は、一般200円引き、大学生・高校生100円引きの料金となります。 |
※◆以外の作品はすべて山種美術館蔵
※出品内容には変更が入る場合があります。 |
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関連イベント: | |
ギャラリートーク: | 中止となりました |
動物たちの愛嬌のある仕草や優美なたたずまいは、私たちの心を和ませ、時に癒してくれます。古今の日本の絵画においてもさまざまな種類の生き物が描かれ、人々に親しまれてきました。このたび山種美術館では、竹内栖鳳(たけうちせいほう)(1864-1942)をはじめとする近代・現代の日本画家が手がけた、魅力あふれる動物の表現をご堪能いただく展覧会を開催します。
近代京都画壇を牽引した日本画家・竹内栖鳳は、その生涯で数多くの動物を描き、卓越した描写力により動物画の名手として高く評価されました。1924(大正13)年に制作された《班猫》【重要文化財】は、画家の代表作であるとともに、近代日本画における動物画の傑作として知られます。静岡県の沼津で偶然出会った猫に魅せられた栖鳳は、この猫を丹念に観察、写生して本作品を完成させました。猫のしなやかな動きや鋭い視線、柔らかな毛を巧みな筆遣いで描き出した《班猫》は、当館のコレクションのなかで最も人気を集める作品のひとつです。
本展では、《班猫》を約4年ぶりに特別公開するとともに、栖鳳が動物を描いた絵画17点を一挙にご紹介します。また、栖鳳に学んだ西村五雲(にしむらごうん)、西山翠嶂(にしやますいしょう)、橋本関雪(はしもとかんせつ)や、上村松篁(うえむらしょうこう)、竹内浩一(たけうちこういち)など動物表現を得意とする京都の画家、さらに、小林古径(こばやしこけい)、奥村土牛(おくむらとぎゅう)ら東京画壇を代表する画家たちによる、個性豊かな動物画の優品を一堂に展示します。愛らしい犬や猫から勇壮な馬や牛、ユーモラスな蛙まで、生き物へのあたたかなまなざしが感じられる多彩な作品をご覧いただきながら、日本画に描かれた動物たちのパラダイスをお楽しみください。
なお、本展の会期中には併設展示として、昭和から平成にかけて活躍した歴史画の第一人者、守屋多々志(もりやただし)による《西教伝来絵巻》試作*を特別に公開します。本作品は2019(令和元)年11月のローマ教皇の来日を記念し、ヴァチカンに献呈されるものです。守屋多々志(1912-2003)は、1981(昭和56)年にローマ教皇が来日された際にも、キリシタンの天草四郎の武者姿を描いた屏風《ジェロニモ天草四郎》*を制作し、教皇に献呈する前に当館で公開しました。今回の《西教伝来絵巻》試作は、日本へのキリスト教伝来をテーマとした作品で、献呈前に日本で初公開となる貴重な機会です。
※文中の「*」印以外の作品は山種美術館蔵
本展の みどころ |
1. 重要文化財・竹内栖鳳《班猫》を約4年ぶりに公開!
毛並みは墨や金泥などを駆使した繊細な線で表され、柔らかな感触まで描き出しています。真に迫る猫の表現にご注目ください。2. 動物画の名手が勢ぞろい!
栖鳳作品とともに、栖鳳の弟子の西村五雲や西山翠嶂、橋本関雪をはじめ、動物画を得意とする近代・現代の日本画家による作品を一堂に展示します。3. 魅力あふれる動物たち
凛とした猫の姿を捉えた小林古径《猫》、写実と装飾性を融合し蛾と蜘蛛を表した速水御舟(はやみぎょしゅう)《昆虫二題》、ユーモラスな表情の蛙を描いた柴田是真(しばたぜしん)《墨林筆哥(ぼくりんひっか)》など、さまざまな生き物の表現をご紹介。4. ローマ教皇に献納される《西教伝来絵巻》試作を特別公開
初公開となる守屋多々志《西教伝来絵巻》試作は、今回の展示後にヴァチカンに献納されるため、日本で公開される最初で最後の貴重な機会となります。 |