過去に開催された展覧会
【特別展】
日本画聖地巡礼
―東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門―
追体験する傑作誕生の地、発見する画家の心
映画、小説、漫画やアニメなどの舞台になった場所を訪れる「聖地巡礼」。絵画でいえば、作品の題材となった地や、画家と縁の深い場所に赴くことが「聖地巡礼」にあたるでしょう。このたび山種美術館では、名だたる日本画家たちが実際に訪れ、描いた場所を「聖地」とし、美術館に居ながらにして「聖地巡礼」を味わっていただける展覧会を開催します。
速水御舟の代表作《名樹散椿》【重要文化財】は、京都・椿寺地蔵院の名木「五色八重散椿」を描いた作品ですが、実際の姿と比べてみると、御舟が花や花びらの数を減らして大きくし、デザイン的に仕上げたことがわかります。現地の様子を知ることで、画家のまなざしを追体験するだけでなく、作品に込めた創意工夫を発見できる――これこそが「日本画聖地巡礼」の醍醐味といえるでしょう。
本展では、鳴門海峡の渦潮を前に写生を繰り返した奥村土牛の《鳴門》、定宿から見える京都の町家の光景を描いた東山魁夷の《年暮る》、樹齢1000年以上といわれる福島県・三春町の「三春滝桜」を画題とした橋本明治《朝陽桜》をはじめ、北海道から沖縄まで、日本各地を主題とした日本画の優品を一堂に展示します。画家が語った制作の経緯や現地でのスケッチ、さらには現地の写真もあわせてご覧いただきながら、画家たちが見つけたとっておきの場所、名画の聖地を巡る「聖地巡礼」をお楽しみいただければ幸いです。
《名樹散椿》【重要文化財】
本展のみどころ
名だたる画家たちの傑作が大集合!
速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】をはじめ、奥村土牛《鳴門》、橋本明治《朝陽桜》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》など、当館が誇る名品中の名品が並びます!
みどころ②日本各地の名画誕生の地を巡る「日本画聖地巡礼」!
北は北海道から南は沖縄まで、全国の日本画の聖地を描いた優品が集結!美術館で「聖地巡礼」の旅をお楽しみください!
みどころ③東山魁夷の傑作「京洛四季」4点を一挙公開!現地の写真との展示は初!
古き良き京都の風景を四季ごとに描いた連作「京洛四季」(《春静》、《緑潤う》、《秋彩》、《年暮る》)がそろって登場!さらに現地を撮影した写真とご紹介するのは本展が初の機会です!
*上記文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。
(上記のほか)
※出品内容には変更が入る場合があります。
※作品画像の転載・流用はご遠慮ください。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円
※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金となります。
※複数の割引・特典の併用はできません。
入館日時のオンライン予約も可能です。(9/22 12:00開始)
相互割引サービスについて
下記チケットのご提示で入館料を100円割引いたします。当館の入場受付時にご提示ください。
■太田記念美術館との相互割引について
■戸栗美術館との相互割引について
*いずれも対象券1枚につき1名様、1回限り有効。
*入館チケットご購入時に受付にご提示ください。購入後の割引はできません。
*他の割引との併用はできません。
*オンラインチケットは割引対象外。
①トークイベント「私の聖地巡礼」
出演:中村剛士氏(美術ブロガー、「青い日記帳」主催)、山崎妙子(山種美術館 館長)
②担当学芸員による解説
日時:2023年10月28日(土) 14:00~15:30 (開場・受付開始 13:30)
会場:國學院大學 院友会館(渋谷区東4-12-8)
定員:120名
お申込:「チケットぴあ」または、美術館受付