山種美術館

山種美術館

山種美術館

YouTube
Instagram
twitter
Facebook
note

過去に開催された展覧会

【この展覧会は終了しました】

【特別展】 小林古径 生誕140年記念
小林古径と速水御舟
―画壇を揺るがした二人の天才―

【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟 ―画壇を揺るがした二人の天才―

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径(1883-1957)と速水御舟(1894-1935)。二人には11歳の年齢の差がありますが、彼らの画業をたどると多くの共通点が見出せます。

当館創立者の山﨑種二は、古径の人柄、制作に対する真摯な姿勢に惹かれて親しく交流し、しばしば画室を訪れるほどの間柄でした。その縁から当館の所蔵となった 古径作品は46点(39件)を数えます。また、昭和10年に40歳で早逝した御舟と会うことはかないませんでしたが、種二は御舟の作品を心から愛し、その作品を蒐集していました。昭和51年には旧安宅コレクションの御舟作品を一括して購入し、すでに所蔵していた作品とあわせて120点の御舟作品を所蔵することとなりました。

古径と御舟はともに歴史画・人物画から画業をスタートさせました。1914(大正3)年に再興された院展で活躍した二人は、大正時代半ば以降、細密描写による徹底した写実へと同時期に作風を変化させています。また、実業家・原三渓から支援を受けたことも共通しています。さらに、それぞれの渡欧体験を経て、古径は東洋画の「線の美」に目覚めて独自の画風を確立し、御舟は人物表現や水墨を基調とした花鳥画へと新境地を拓いたのです。

小林古径《猫》 小林古径
《猫》
速水御舟《炎舞》【重要文化財】 速水御舟
《炎舞》【重要文化財】

古径と御舟は互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもありました。御舟は先輩画家である古径を「自分の信じた道を真直に歩んでいく」と称賛しています。一方の古径も年下の御舟に対して「あれほど芸術に熱烈だった友のことを想うと尊敬の念にかられる」と述べており、互いに敬意を持って交流したことがわかります。

古径の生誕140年を記念する本展では、古径の代表作である《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》、御舟芸術の粋ともいうべき《炎舞》【重要文化財】、《翠苔緑芝》をはじめ、初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介します。互いに刺激を与え合いながら、時代の先駆けとなって活躍し、同時代や後世の画家たちに大きな影響を及ぼした、特筆すべき二人の天才画家の軌跡をご堪能ください。

速水御舟《翠苔緑芝》 速水御舟
《翠苔緑芝》

本展のみどころ

みどころ①
古径と御舟の代表作が勢ぞろい!

古径の《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》、《唐蜀黍》(東京国立近代美術館)、さらに御舟の《炎舞》【重要文化財】、《翠苔緑芝》、《牡丹花(墨牡丹)》をはじめ、二人の代表作が一堂に会します!

みどころ②
山種美術館所蔵の古径作品すべてが見られます!

前・後期あわせて、当館所蔵の古径作品をすべて(本画44点[37件])展示します。《清姫》は会期を通して全8面を5年ぶりに一挙公開!

小林古径《清姫》のうち「日高川」 小林古径
《清姫》のうち「日高川」
《清姫》のうち「入相桜」 《清姫》のうち「入相桜」
 《清姫》のうち「鐘巻」  《清姫》のうち「鐘巻」
 《清姫》のうち「川岸」  《清姫》のうち「川岸」
みどころ③
古径と御舟の名品を比較して展示する、かつてない展覧会です!

同時代に活躍し、画壇に大きな影響を与えた古径と御舟の交流や画業の変遷を、名品の数々とともにご覧ください。

速水御舟 《桔梗》 速水御舟
《桔梗》
小林古径《弥勒》 小林古径
《弥勒》

*上記文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。

展示予定作品
(上記のほか)
小林古径: 《小督》、 《闘草》、 《静物》、 《琴》(個人蔵)、 《蓮》、 《果子》、 《唐蜀黍》(東京国立近代美術館)[後期展示]、 《童女》(個人蔵)、 《菖蒲》、 ほか
速水御舟: 《瘤取之巻》、 《錦木》、 《山科秋》、 《桃花》、 《春昼》、 《椿ノ花》、 《牡丹花(墨牡丹)》 ほか
※所蔵表記のない作品はすべて山種美術館蔵。
※出品内容には変更が入る場合があります。
※作品画像の転載・流用はご遠慮ください。
※会期中、一部展示替えを行います。(前期展示5/20-6/18、後期展示6/20-7/17)
会  期
2023年5月20日(土)~7月17日(月・祝)
会  場
山種美術館
主  催
山種美術館、日本経済新聞社
開館時間
午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日 [但し、7/17(月・祝)は開館]
入館料
一般1400円、大学生・高校生1100円、中学生以下無料 (付添者の同伴が必要です)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円、左記いずれかのうち大学生・高校生1000円
※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金となります。
※複数の割引・特典の併用はできません。
入館日時のオンライン予約も可能です。

相互割引サービスについて
下記チケットのご提示で入館料を100円割引いたします。当館の入場受付時にご提示ください。
太田記念美術館との相互割引について
戸栗美術館との相互割引について
*いずれも対象券1枚につき1名様、1回限り有効。
*入館チケットご購入時に受付にご提示ください。購入後の割引はできません。
*他の割引との併用はできません。
*オンラインチケットは割引対象外。
関連イベント
講演会:「古径と御舟―共鳴した二人の天才画家の知られざる物語」
※好評につき定員に達したため、本イベントの申込受付は締め切りとなりました。
講師:山崎妙子(山種美術館 館長)>
日時:2023年6月4日(日) 14:00~15:00 (開場・受付開始 13:30)>
会場:國學院大學 院友会館(渋谷区東4-12-8)>
定員:70名
お申込:「チケットぴあ」または、美術館受付
*ご参加には本展入場券または半券が必要。当日会場にて入場券購入も可能。
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
  TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
Copyright © 2010 - Yamatane Museum of Art