開催概要
1966(昭和41)年に開館した山種美術館は、1971年に日本画の奨励・普及活動の一環として「山種美術館賞」を創設いたしました。1997(平成9)年までの隔年14回にわたり開催した『山種美術館賞展 今日の日本画』は、当時、新人の登竜門として広く注目を集め、高い評価を得ていました。
2016年に開館50周年を迎えるにあたり、当館では、かつての「山種美術館賞」の趣旨を継承しつつ、公募展として現代に合う形で開催する運びとなりました。「山種美術館賞」から通算15回目となるこのたびの公募展は、『Seed 山種美術館 日本画アワード』と新たに命名し、これからの時代にふさわしい、日本画の新たな創造に努める優秀な画家の発掘と育成を目指します。
本賞および公募展の名称に使用した「種」を意味する「Seed(シード)」には、創立者で初代館長の山崎種二の「種」、山種美術館の「種」、そして日本画の未来につながる「種」を発掘し、育てるという願いを込めました。
当館は、日本独特の自然や風土の中で、長いときをかけて磨かれてきた日本画の魅力を、年齢、性別、国籍を問わず、一人でも多くの方に伝えていきたいと考えています。『Seed 山種美術館 日本画アワード』の活動をとおして、日本画を未来に引き継いでいくことができるよう貢献していきたいと思います。近年、人々の心を豊かにする文化や芸術の重要性が見直されるとともに、その一端を担う美術館の果たすべき役割があらためて問われています。日本画と日本文化の素晴らしさを伝え、人々に感動や発見、喜びや安らぎをもたらすことのできる美術館を今後も変わらず目指していきます。これからの日本画界、そして日本画の未来をになう若手アーティストの皆様からのご応募をお待ちしています。
応募要項
Ⅰ出品規定:
日本国内在住者(国籍不問)
- 本人制作による新作に限る
- 共同制作による作品は不可
- 応募時から遡って1年以内に制作された作品とする
- 個展、グループ展などで発表された作品は可
- 公募展などの既発表作品およびその作品に加筆した作品は不可
- 平面作品に限る
- 立体作品、映像作品は不可
- 形状
- 額装、軸装、屛風装いずれも可 分割画面も可
- パネルのみは不可〔作品保護のため、原則額装(仮縁可)〕
- 額、仮縁は展示に耐え得る吊り金具を必ず付けること
- アクリル、ガラス使用不可
- 作品の大きさ:外寸 縦170cm×横170cm以内(目安 S規格で100号程度)
(額、枠、表具含む 分割画面の展示範囲も上記規定内)
- 作品の厚み:10cm以内(厚みは作品および額装を含めたもの)
- 作品の重量:30kg以内
- 画材:
- 基本的には日本画の画材である墨、岩絵具、胡粉、膠などを主に使用すること
- ミクストメディア(混合技法)も可
日本画の画材を中心に使用しながら、部分的にアクリル絵具、油彩、水彩も使用可 - 写真の使用は不可(コラージュへの使用不可)
- 基底材は紙、絹のほか、綿布、麻布(カンヴァス)も使用可(板に直接描いた作品は不可)
- 多様な画材を使用しながらも、従来の日本画の技法に立脚した作品
Ⅱ応募期間:2016年1月4日(月)~2月22日(月)
たくさんのご応募をありがとうございました。
Ⅲ選考方法:二段階審査
- 応募方法:応募フォームに必要事項を入力、画像を添付にて送付してください
※応募受付は、2016年1月4日(月)~2月22日(月)の間に行います。
上記期間に、本応募案内ページ内に掲載する「応募フォーム」よりご応募ください。 - 一次審査出品料:無料
- 下記審査員による審査
審査員: 山崎 妙子(山種美術館 館長)
山種美術館 学芸部
- 応募資格:一次審査通過者のみ(別途Eメールと郵送にて詳細を通知)
- 応募方法:審査会場に作品を搬入(通知書の指示に従ってください)
- 本審査出品料:10,000円(税別)
- 下記審査員による審査
審査員: 佐藤 道信(東京藝術大学 教授)
竹内 浩一(日本画家)
松村 公嗣(日本画家、愛知県立芸術大学 学長)
宮廻 正明(日本画家、東京藝術大学大学院 教授)
安村 敏信(国際浮世絵学会 常任理事)
山下 裕二(明治学院大学 教授)
山崎 妙子(山種美術館 館長)
(敬称略・五十音順)
Ⅳ審査結果発表: 2016年4月上旬
◆大賞 | 1名 | 副賞200万円 |
◆優秀賞 | 1名 | 副賞100万円 |
◆特別賞として セイコー賞 |
1名 | 副賞 腕時計(セイコー GPSソーラーウオッチ アストロン)1本 |
Ⅴ表彰式:
Ⅵ展覧会:「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016 ―未来をになう日本画新世代―」展
Ⅶ注意事項:※応募前に必ずお読みください
1) | 未乾燥の状態や移動に耐えることのできない脆弱な作品、他の作品を破損や汚損する恐れのある作品は受け付けることができません |
---|---|
2) | 本審査出品料の振込手数料は、各自ご負担ください |
3) | 支払い後の出品料は、理由の如何に拘わらず返金しません |
4) | 出品規定並びに応募方法に違反する場合は、審査の対象外や失格となります。 |
5) | 入選・受賞が決定された後でも、出品規定および法令等に反していることが明らかになった場合は、その入選・受賞を取り消しとします |
6) | 審査結果の問い合わせには応じません |
7) | 審査に対する異議申し立てには応じません |
8) | 入選作品は主催者が撮影し、その画像および申込用紙の記載事項は、展覧会、図録、広報印刷物、ホームページ、報道等の取材に使用、掲載されることを、出品者は承諾するものとします |
9) | 大賞・優秀賞受賞作品は副賞賞金による買上とし、この作品に関する所有権、著作権等、一切の権限は主催者に帰属するものとします |
10) | 応募者の個人情報は、本展覧会以外の目的、用途には使用いたしません 個人情報の保護には最大限努めるとともに、適切な管理を行います |
■応募に関する問い合わせ: | Seed 山種美術館 日本画アワード 事務局 E-mail:seed-yamatane@tosho.co.jp |
---|
主催:山種美術館
後援:文化庁、東京都、東京新聞
協賛:セイコーホールディングス(株)